クレジットカードの基礎知識

途上与信とは?クレジットカードの途上与信が行われる理由と頻度を解説

突然こんな事が起きて、どうすればいいのか分からない人も多いと思います。

ここでは、「途上与信とは何?」という基本的な質問から、なぜこのような事が起こるのか、こうなった時にどうすればいいのかを出来るだけ分かりやすく紹介していきます。

途上与信・法定途上与信とは

クレジットカードを申し込む時に審査があるのは皆さんご存知ですよね。実は、クレジットカードを使い始めてからも審査は行われているのです。

その、カード利用中の審査を『途上与信』と言います。(与信とは審査を意味します。)

図で表すとこんな感じですね。

クレジットカードが突然使えなくなる原因として更新忘れなどもありますが、全く見に覚えがないのに突然使えなくなったり強制解約になったりするのは『途上与信』が関係している場合が多いです。

途上与信では、「クレジットカードの利用歴に問題がないか」「他のクレジットカード・ローンの利用歴に問題がないか」「収入が下がっていないか」といったことが審査されます。

ここで利用歴が順調であれば、自動的にショッピング枠の上限が増枠されることがあります。
一方で何かしらの問題があると、ショッピング枠やキャッシング枠の上限が下げられたり、利用停止などの措置が取られてしまうのです。

途上与信と法定途上与信の違い

2つの違いを簡単に説明すると、

■途上与信・・・カード会社が任意で行うもの
■法定途上与信・・・貸金業法で定められた途上与信

という感じです。

審査の内容は変わりませんが、法で定められているかどうかの違いです。

カードローンのように、決められた枠の範囲内で何度も借入が出来るような場合(包括契約と呼びます)には、この「法定途上与信」が義務付けられます。

法定途上与信を図で表すと、こんな感じです。

このように、包括契約には法定途上与信が義務付けられているので、クレジットカードやカードローンで10万円以上のお金を借りる場合は、頻繁に途上与信が行われると自覚しておいた方が良いです。

ちなみに、途上与信で『借入合計額が年収の3分の1に達している』と判明した結果、総量規制にあたってしまうため新たなキャッシングが出来なくなるので注意が必要です。

クレジットカードの途上与信の頻度は?

「法定途上与信」は義務なので、条件に当てはまる人に定期的に行っているのが分かりましたが、「途上与信」は任意で行われるので、いったいどういう時に行われるのでしょうか?

実は、途上与信はカード会社によって頻度やタイミングが異なります。途上与信後の対応も人によって異なるため、任意の途上与信に関しては確実な事が言えないのが現状です。

一般的には、カードの更新や増枠のタイミングで途上与信が行われることが多いでしょう。

また、傾向として下記の場合にも途上与信が行われやすいです。

  • 収入に対して支払い額が多い
  • キャッシングの利用頻度が高い
  • 単に収入が低い
  • 支払いの延滞がある

上記に思い当たるフシがある人は、途上与信が頻繁に行われる可能性が高いので、日頃のクレジットカードの使い方に気をつけた方が良いでしょう。

「なぜ突然クレジットカードが利用できなくなったのか」と疑問に思っていた人も、途上与信が関係していたことが分かったと思います。

クレジットカードの途上与信で在籍確認はある?

途上与信についての問い合わせに、「クレジットカードを更新する際に、勤務先へ在籍の確認をする場合がありますか?」というものがあります。

基本的に、途上与信で在籍確認が行われることはありません

今現在、日本では約3億枚にもおよぶ枚数のカードが発行されています。1人で2~3枚所有しているのはよくあることです。
クレジットカード会社にとっては、数百万人にも及ぶカード会員の更新のたびに在籍確認をする経費も人的余裕も無いと思います。

さらに更新の際に個人信用情報機関(CIC)へ照会をかければ勤務先情報の変更により転職したこともわかりますので、わざわざ勤務先へ確認する意味もないでしょう。

途上与信が行われる理由は?

この「途上与信」は、状況の変化に対応するために行われています。

と言うのも、申込み時の状況と最新の状況は同じとは限らないからです。

Aさんの例を取って説明しますね。

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Aさんは○○社に100万円借入を申込みました。その時点では他に借入も無かったため、問題なく100万円を借りることができました。

その後、他のカード会社で50万円の借入を行いました。

始めの段階では『この人は100万円の返済能力がある』と見られていたのに、その後50万円借入したということは『もしかしたら非常にお金に困っているのではないか。ちゃんと返済出来るのか』という不安が、カード会社にわき始めます。
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Aさんはこういった懸念材料からキャッシング枠が減額されました。

このように、カード会社は自分たちのリスクを軽減するために、定期的に利用者の現在の状況を調べています。それが『途上与信』になります。

途上与信で利用停止・強制解約になる可能性も

途上与信が頻繁に行われるということは、信販会社は日頃からあなたのことを監視しているということです。

キャッシングの限度額が下げられるくらいならいいですが、最悪、強制解約もあり得ます。

途上与信が頻繁に行われている人の最悪のシナリオは『強制解約』です。

強制解約されると「事故」として信販会社のネットワーク(審査機関)で共有され、他のクレジットカードを申し込もうとしても審査で落とされてしまいます。

なので、今のクレジットカードは使えなくなり、他のクレジットカードも作れなくなってしまいます。

強制解約させられないために、クレジットカード利用を出来るだけ控えたり、返済期限を延滞せずに必ず守るよう心がけましょう。

クレジットカードが使えなくなったときの対処法

途上与信によって利用停止の措置を取られてしまった場合は、その原因を突き止めて利用停止を解除してもらう必要があります。

返済が遅れていて利用停止になっている場合は、遅れている分を返済することで利用を再開することができます
返済が3ヶ月以上遅れてしまうと信用情報に傷がつき、他のクレジットカードの途上与信や新しいカードの申し込みに悪影響が出てしまうので注意が必要です。

「返済は順調なのに利用停止になっている」という場合は、クレジットカード会社に理由を直接問い合わせてみましょう。

一方、強制解約させられてしまった場合は信用情報がブラックになるので注意が必要です。
基本的に5年間は新しいクレジットカードやローンの審査に落ちてしまうため、その期間が空けるまで待つしかないということになります。

CICで途上与信の状況を確認する方法

自分に途上与信が行われているか知りたい、自分がブラックなのか知りたい等、これらはCICで信用情報を開示することで簡単に知ることができます。

下記図は信用情報を開示した時の報告書になります。

もし、自分がブラックなのか知りたい場合は、赤枠「お支払いの状況」の「返済状況」に「異動」と記載されていれば、いわゆるブラックの状態です。

▲▲信用情報開示報告書(サンプル)▲▲

▲▲上の図を拡大したもの▲▲

自分が途上与信を受けているのか調べたい場合は、「利用目的」に「途上与信」と入っていれば、いつ途上与信が行われたかも分かります。

ネットやスマホでも簡単に開示できますし、東京や大阪などの都市であれば、直接出向くことも可能です。もっと詳しく知りたい方はCICの公式ホームページをご覧ください。

CICでの開示方法や見方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
→【CIC】内部リンク

途上与信は多いが審査に通りやすいクレジットカード

途上与信が頻繁に行われる代わりに、新規申し込みの審査が通りやすいとして有名なクレジットカードがあります。
それが、「楽天カード」と「アメックスカード」です。

一般的な途上与信は年に1回程度であることが多いですが、楽天カードやアメリカン・エキスプレス・カードでは3ヶ月に1回ほどの頻度で途上与信が行われます。

「途上与信の審査が厳しいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、実際は延滞などの金融事故に気をつけていれば問題ありません。

どちらも、クレジットカードの審査に不安を感じている方や、2枚目のクレジットカードを作ろうと考えている方におすすめです。

楽天カード

楽天カード

楽天カード
家族カード マイル リボ払い
分割払い 国内旅行保険 海外旅行保険
年会費 無料
ポイント還元率 1.0%~4.0%
発行時間 約1週間
ETC年会費 540円
国際ブランド

VISA
マスターカード
JCB
アメリカンエキスプレス
ダイナース

 

ポイント還元率がとても高く、普段から楽天サービスをよく利用する方におすすめです。
また年会費が永年無料のため、初めてクレジットカードを作る方でも安心して利用することができます。

アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス・グリーン)

アメリカン・エキスプレス・カード

アメリカン・エキスプレス・カード
家族カード マイル リボ払い
分割払い 国内旅行保険 海外旅行保険
年会費 12,000円
ポイント還元率 0.333%~0.4%
発行時間 約2~3週間
ETC年会費 無料
国際ブランド

VISA
マスターカード
JCB
アメリカンエキスプレス
ダイナース

 

アメリカン・エキスプレス・カードの中でも、最も定番なのが「アメックス・グリーン」と呼ばれるクレジットカードです。
年会費が12,000円(税抜)と少し高額ですが、そのぶん空港ラウンジやエンターテインメントなど充実した特典サービスを受けることができます。

法定途上与信や途上与信についてのまとめ

特に、ショッピング枠やキャッシング枠がほぼ限度いっぱいになっている上に、低額払いのリボ残債があって、返済能力いっぱいいっぱいの人は、過剰与信になっているおそれがあるため特に注意深く確認されます。

途上与信とは、通常、カード更新時に行われるものと考えられがちですが、「途上与信=中間審査」としてご理解いただくと良いでしょう。

「カード会社が頻繁に自分の個人信用情報を開示して確認している!」と気にする必要はなく、利用者の動向を確認することは、信用供与の一環としてクレジットカードを発行しているのですから当然のことなのです。